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あの世の話(後編) Nina Vacilievna Nitkukさんによる Nivkh (Sakhalin dialect)の民話
ньи наф п’аньҳкин уғрут, п’аньҳкин виӈы наф, тунх виӈа, п’аньҳ асӄамт виӈа, к’уты латӈ, к’уты рулк йуғӈа, ныӈт вифкэ, х̵унх, к’нуд вотьир̌, п’акэ-факэ к’нур̌, ӄалғ̧алд вотьиӈт, ӄалғ̧алавух чуғд. вивэ х̵аӈа, пила ивф ньаӄр̌тоҳ виӈа, х̵унх йур̌т, йур̌т хэми тура х̵афкэ, ку т’афк, напы ньи мытькыйоғ̧ардата, ин наф му-му ньивғун, т’афк ньи мытькыдата му ньивғун, йанк му ньивғун, сик раӈфтьиӈ нр̌акскух к’мы х̵ат, чо ӈанғдғун, чо ӈанғдғун, му р̌ас-чарт чо хута. ӈанғы раф ӈанғин дафтоҳ, ньаньҳ вигут, х̵унх п’аньҳ ӄаргут, ньи х̵унх ӄарӈа, х̵ус п’ит ньи ӄарӈа, п’р̌ыдғун. п’аньҳ тырут х̵ый(?) ӈатьх киғтот, тэ (?) ӈатьх киғтот наӈа, чо ӈанғ ньивғун п’р̌ыт, к’икр̌, п’и йат(?) к’икр̌кунгир̌(?), сик тьоӈр̌ вал-валтот сик тьоӈр̌ ӄотот, тафэта(?), арара ньаньҳ пукр̌(?) акзт полта, арара п’р̌ыт ньр̌узта, чуфтоҳ ньин нр̌ы ҕаврдғун, йандғун ло? х̵ад вотьидра. х̵аӈт ин арит, тафтоҳ йуғӈа, куӈ ньи мытькыдата, ньин орғаӈ(?) т’р̌ағ̧ӈ(?), р̌аӈҕ, зиғӈ р̌аӈҕ, му р̌аӈҕ, х̵уд наф, т’айраӈ ивф, ау х̵эс п’ир̌ х̵унвд. ах пилаӈ р̌аӈҕ мур̌ х̵унвд. ин парвайт ӄ’оӈа, к’ымлыт вит, эрҳ т’эғ̧т, акрух йакрух т’эғ̧т, йайғ̧он ӄ’ойныт, т’эғ̧ӈа, ньи эв ба р̌ак: “а-а,” ӄор̌, пылх-пылғр нр̌акск, ах муйны, ах муйныр̌ ӄод. озт нр̌акскух лэлэ, х̵эҳа-йэҳат, чамӈ ат нр̌акскух, чамӈ азфкэ, чамӈ тьаӄр нау р̌ор̌пыд. чамӈ ағ̧р̌, чамгунаҳ лугудғун. нана чамӈ луӈа, ньи кузт, п’аньҳ, т’от, ньи п’р̌ыт, п’аньҳ т’от ньи п’р̌ыӈа, нандата х̵ун к’утыроҳ п’р̌ыт, п’эр̌ӄтоҳ к’ран кузиныӈыфтоғ̧о, п’акэ нан ау вилт, п’акэ нан ӄ’ас тьиу вилт, ыкыкы, п’эрҳтоҳ чуғт кузвуӈа к’ныӈт, ау ғызӈыт(?), п’хыт виғ̧ардғун лу йандғун лу? туктоҳ п’р̌ыт чуғт п’р̌ы ҕаврдғун да. наф ньи к’нағн(?), чин хэрн иньна, чин к’эр̌ п’урна, ту ньи к’эрайдғир̌, наӈн т’ылғур̌ мугун, к’эр̌ п’урнавэ, ньат ах к’нағн, чин ынғын(?) т’вийдра.” лығр-лығр̌(?) тэғ̧р̌, п’ирғур̌ кэр̌, к’эн ба, ӈарғыр̌ тьиу “к’ыр-р-р̌”, ах муд фуру. сик ра ту т’ылгур̌.
あの世の話(後編)
私はまず自分のオス犬と一緒に、
自分のオス犬と行って、
あそこへ行って、
自分のオス犬に教えて行くと、
穴があって、
穴の中へ入って行くと、
そのままどんどん行くと、
そこは明るくなった。
だんだん明るくなった。
太陽が照っているように明るくなった。
太陽が照っているところに、出た。
さらに行くと、
大きな集落がひとつあった。
そこへ(犬を)追って
(犬を)追ってそばまで行くと、
なんと、昔、
まだ私が全然幼かった頃に、
今はもうみんな死んでしまった人々が、
昔まだ私が幼かった頃に死んだ人々が、
以前に死んだ人々が、
みんな変らず
たくさん暮らしているのだ。
魚を獲っている。
魚を獲っているのだ。
船一杯になるくらい魚を獲っている。
6軒の家、6軒の家を通り過ぎて、
私のオス犬は行って、
あるところで、自分のオス犬が立ち止まるのを見た。
私はそこで止まり、
そこに立ち止まった。
彼らが来た。
自分のオス犬の綱をほどいて、靴にヒモを縛って
足に縛った。
魚を獲りに行っていた人々が戻って来て、
オールで、自分たちでオールで、
(魚の)頭をみんな切って、通していた。
そして
ちょっと私のオス犬の綱にひっかかって転んだ。
ちょっと近づいて来て私にぶつかった。
全く私が見えていないかのようだった。
そんな風だった。
それから彼らの後について、
家の中に入った。
すると、私がまだ幼かった頃に知っていた
女性、
婚約相手の女性、
死んだはずの女性が、それがまた
左側の席に
服を着て(?)
もう大人の女性に成長して暮らしていた。
彼らは晩になって寝たので、
私は考えて、行った。
彼女に近づき、
反対側から近づき、
一緒に寝ようと近づいた。
私が彼女にふれると、
「ああ」と声を出し、
寝ているのに、苦しそうに寝返りを打った。
もう死にそうなくらい、苦しそうに寝ていたが、
起き上がって、すぐにみんなに
さあさあと声をかけた。
巫術師をすぐに、
巫術師を呼んで、巫術師三人に木幣(ナウ)を持ってこさせ、
その巫術師たちに、
巫術を行わせた。
巫術師が歌い始めたので、
私は外へ出た。自分のオス犬を連れて出た。
私は逃げて来た。
自分のオス犬を連れて私は逃げて来た。
再びあの穴まで来た。
この世の側に突き抜けて出てくる場所まで、
だんだんもう(巫術師の)声が大きくなって来た。
だんだんもう(巫術師の)太鼓の音が大きくなって来た。
ああ、この世に飛び出してきた。
声は消えた(?)。
(巫術師たちは)戻って行ったのだろうか。
ここへ来て、(この世へ)出て来はしなかったのだ。
もう私は
あなたがたに話をしてしまった。
あなたがたに体験談をしてしまった。
この私が話したことを、
この先いつまでも昔話にして、話して聞かせるのだ。
私はもう
あなたがたに話し終えた(?)」
彼は後ろ向きに身体を動かし、
彼はひっくり返ると
壁にもたれかかり、
喉の奥から(?)うめき声をあげると
死んでしまったそうだ。
これで終りだ。この昔話は。