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コリヤークの民話

コリヤークの位置

地図

コリヤーク

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コリャークは、ロシア連邦カムチャツカ州やオホーツク海を隔てた大陸側のマガダン州セヴェロ・エヴェンスク地区などに居住している。1989年現在、コリャークの全人口は9,242人、うち6,572人はカムチャツカ州旧コリャーク自治管区、820人はセヴェロ・エヴェンスク地区に居住し、1,850人はそれ以外の地域に分散している。
コリャークは大きく、海岸地域に定住し海獣猟やサケ・マス漁をはじめとする漁業に従事するコリャーク、ヌムルウン「定住村落に住むもの」と、内陸のツンドラ地帯でトナカイ遊牧に従事するコリャーク、チャウチュヴァン「トナカイ遊牧民」に分かれる。


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「コリャーク」という名称の由来は、これまで「家畜トナカイ」を意味するqora’n)iや、ユカギールがコリャークをKere’keあるいはKere’kiと呼んでいたところに求められてきたが、その是非はいまだ明らかではない。また、コリャークをqora-k「家畜トナカイのところに」(qora「家畜トナカイ」, -k 所) に由来すると推測する向きもある。




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コリャーク語は話者数4000人ほどの言語で、子供がもはや母語として習得しない消滅の危機に瀕した言語である。最も若い話者が40代であることを考えると、今世紀半ばまでには消滅してしまう可能性が大きい。 (呉人 恵)